利用者の声
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さて、今回は、要介護4のIさんのお話を紹介します。Iさんは、自立心旺盛で、なんでもできるといって全力を尽くします。人様に迷惑を掛けるくらいなら死んだほうがまし、と他者の介助を、なかなか受け入れなかったのですが、ある時、生きてること自体がそもそも迷惑なことだったと思い直し「生きてるだけで丸儲け」という感謝の気持ちに変わりました。そして、先にあちら側に逝った奥様に、たくさんの楽しかった土産話ができるようにと笑顔いっぱいの想い出作りに励んでます。
Tさんは、94歳で要介護5でした。「でした。」というのは、そう、残念なことに、今年5月にご自宅で、ご家族に見守られて亡くなりました。ご家族様には、「生前良くしていただいた」と大変感謝されました。脳梗塞を繰り返し、寝たきり状態でしたが、出来るだけ、昼間は起きて、夜寝るという生活のリズムを、最後まで追及し、ご自分で手足を上げられるように毎日機会を見つけては、運動やマッサージを行い、誰か彼かがつねに声かけをしているようにし、体調と気分と天気の良いときはお散歩にも出かけました。流動食でしたが、よく食べても頂けたので、笑顔いっぱいの良い写真が、たくさん取れました。ところが、だんだんに食が細り、痰が自分の力で吐き出せなくなり、いつ逝ってもおかしくない、との先生からのお話で、毎日のデイ利用から、週4回の利用になり、ついに、ご自宅で見取ることになって、お帰りになりました。そして、5月、ご自宅での暖かな見取りの中で、永眠されました。くーねるの里での楽しかった日々、在宅での心行くまでの介護の中で、関わったすべての人に不思議な充足感と幸せな思いを残して旅立たれたTさんは、今でもパソコンの記念の写真たちの中で笑って私たちを応援してくれています。ありがとうTさん。かえがたい大切なものをたくさんいただきました。
私の母は、認知症で夜間、日中の徘徊が激しく、いままで、くーねるさんと同じようなお泊りデイを利用していたのですが、スタッフの人に「ここまでひどいとうちでは見られない。病院か施設に入った方が良いのではないか」と言われ、ケアマネさんに相談して、くーねるさんを紹介してもらったのですが、夜間は、職員さんが添い寝までしてくれて本人の不安に寄り添い対応してくれましたし、薬の調整などでも良いアドバイスをしていただき、病院との連携もできて、よい介護ができました。本人も笑顔が増えて、認知症になる前の優しい言葉かけやお礼の言葉、周囲への気遣いの言葉が戻ってきたりして、感謝しております。
私の息子は、要介護4で運動機能の失調があり、難病ですが、コミュニケーションの難しい本人の希望に沿って、リハビリや入浴、排せつ介助、食事介助、整容をやっていただいています。特に、入浴は、何処の施設でも機械浴になってしまうところ、全くのマンパワーで一緒にお風呂に入っている感覚でやってもらっています。毎回「気持ちイー」の連呼がやまないようで、本人はいつも極楽気分の様です。ありがとうございます。
年寄りにとっての楽しみでは、食べることの比重が大きくなっていきます。くーねるの里さんでは、毎食、職員さんと料理自慢のご利用者様とが腕を振るって家庭料理を作り、「決して飽きることのない」おふくろの味を提供して頂いており、残すことがないようです。聞けば、お隣さんからおすそ分けいただいた野菜も彩となっているとのこと、地産地消、スローフードの考え方も気に入ってます。